当社に寄せられる質問

下記の質問と答えに無いご質問は問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。


ガラリ(ルーバー)とは何でしょうか?

建物と空気は古来より密接な関係をもっています。室内で空気を対流させることにより室内環境を良好に保つ役割を担っています。室内に空気を取り入れ循環させ、空気を排出する入り口と出口に必要なもの、それがガラリです。

三基ルーバの商品について教えて下さい。

当社の商品は、タテ型防水ガラリの【サンキルーバ】、タテ型防音防水ガラリの【エースルーバ】、屋根用防水ガラリの【スカイパーゴラ】の3つのカテゴリーに分かれ、お客様の多様なニーズに応えます。

サンキルーバ (タテ型防水ガラリ)

ガラリの使命は通気性能。ガラリは通気性能を良くすると雨水が浸入し易く雨水の浸入を防ぐと通気性能を損ないます。
その相反する課題を解決したのがタテ型防水ガラリ、【サンキルーバ】です。大きな開口率を有し、高い通気性能もあわせもち、暴風雨という厳しい条件下のようなあらゆる環境に対応致しま。多彩なラインアップを取り揃えております。
尚、意匠上、横意匠を強調した防水ガラリが必要な場合には防水ガラリの前面に横羽根を設け複層ガラリとし対応可能です。

エースルーバ(タテ型防音防水ガラリ)

近年、騒音問題が大きな問題となっており、遮音性能を向上するためタテ型防水ガラリに防音性能を付与したガラリが【エースルーバ】です。羽根材の中にグラスウールやパンチングパネルを使用し、騒音の低減を図ったガラリです。

スカイパーゴラ(屋根用防水ガラリ)

壁面だけでは換気面積を確保できない場合等、建造物の天井に取付、通気性能、採光性能を保持しながら、雨水に対処したのが屋根用防水ガラリ【スカイパーゴラ】です。

二重ガラリ(タテヨコ複層ガラリ)

意匠上、横意匠を強調した防水ガラリが必要な場合には防水ガラリの前面に横羽根を設け対応したのが、複層ガラリです。

ヨコ型ガラリとタテ型防水ガラリは何が違うのでしょうか?

従来から使用されていたヨコ型ガラリと弊社タテ型防水ガラリとの違いは、圧倒的な防水性能にあります。
ヨコ型ガラリの場合、ガラリ内部に雨水が浸入し羽根材にあたり再飛散を繰り替えし建物内部へ浸入していました。
タテ型防水ガラリの場合、ガラリ内部に浸入した雨水を、ガラリ羽根材の水返しで浸入水を受け止め、水返しをつたい落下させるため、雨水の再飛散させず建物内部への浸入をしにくくなっております。

材質は何を使用していますか?

弊社ガラリは、JIS H4100 ( アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材 ) に規定されている、A6063S-T5 を使用し製作しております。
A6063-T5は代表的な押出用合金で、サッシ等の建築用材としても多く使用され、複雑な断面形状の製作が可能です。
また耐蝕性及び表面処理性等にも良好な材料です。

対応可能な表面処理を教えて下さい。

当社製品はアルマイトシルバー(艶消し)が標準色になります。
その他、表面処理は二次電解着色(カラーアルマイト)や塗装(フッ素、ウレタン、アクリル等)の対応が可能です。
尚、各サッシメーカー近似色での対応も可能となりますので、お問い合わせください。

ガラリの標準製品サイズはありますか?

■幅寸法 最小寸法 250mm〜最大寸法 4800mm
■高さ寸法 最小寸法 250mm〜最大寸法 4800mm

サイズの選定には、主に有効開口面積からのサイズ決定しますが、重量、運搬寸法等を目やすにガラリサイズを決定することがあります。
上記サイズ以外にも対応は可能ですので、ご連絡ください。

開口率とは何でしょうか?

開口率とは有効開口面積と、空気が実際に通過する最も狭い面積の比率を言います。
ガラリの有効開口率は羽根ピッチ寸法P0と、空気が通過する羽根と羽根の間の最も狭い寸法P1の比率で表せます。

例)SL-100/50(枠見込み100 / 開口率50%)の場合

防水性能とは

ガラリは通気を目的とした製品になりますので、サッシや建具等の様な水密性能や気密性能を有しない製品となります。
尚、弊社ガラリは社内での防水試験を行い、防水性能を確認しています。

試験場について

千葉県の八街市に試験場があります。防水試験、面風速・通過風速試験・風切音試験が可能です。
その他試験についても対応が可能ですので、ご相談下さい。

防水試験方法について

試験体ガラリを試験用チャンバーに設置し、ガラリ前に設置された散水ノズルから3000cc/minの水を5分間散水します。
外気ファンでガラリに直接風を当て、試験用チャンバーにダクト接続された吸気ファンで強制吸引を同時に行います。
試験後、試験用チャンバーに浸入した水を吸水紙等で収集し、電子天秤にて浸水量を測定し完了となります。
尚、外気風速 5m/sから10、15、20、25、30m/sと5m/s毎に試験を行い、各々の防水性能を確認します。
※3000cc/minは、降雨量100mm/hr相当です。
※吸気ファンの強制吸引の面風速は、V=1.5m/sです。

通気性能について

ガラリの通気性能は空気がガラリを通過するときの流れ易さを言い、抵抗係数(ζ)又は流量係数(α)で表します。
換気計画では換気経路ごとに圧力損失を計算し適切な換気設備を選択し必要な換気量が得られるよう、設計が必要になります。

抵抗係数と流量係数について

空気がガラリを通過する時、羽根材が気流の障害となります。
羽根形状により抵抗が異なりそれら抵抗の大きさを数値化したものを抵抗係数(ζ)と言います。
流量係数(α)は抵抗係数とは逆に空気の流れやすさを示し、α = 1/√ζで表せます。弊社ガラリの羽根材は社内の通気試験を行い、抵抗係数を確認しています。

面風速と通過風速について

風速には、面風速と通過風速があります。
面風速とはガラリの有効面積を通過する風速を表し、通過風速とはガラリの羽根と羽根の間を通過する風速を表します。

圧力損失とは

室外から室内へ空気を取り込む際、ガラリを通過する気流が羽根材の抵抗により失うエネルギー量を、ガラリの圧力損失(ΔP)と言います。尚、抵抗係数及び風速は面風速時の数値で計算します。

ガラリが起因となる騒音について

空気設備では、ボイラーや送風機等の設備機器から騒音が発生します。また、ダクト内の、ガラリ羽根材を通過する気流によって風切音や振動音(ビビリ音)等が発生し騒音の原因となることがあります。

風切音について

空気がガラリを通過する時、風切音が発生します。風切音は風速が速くなるにつれ音も大きくなり、ガラリ羽根材の形状が悪い場合等は、異常な風切音が発生し騒音源となる場合があります。
弊社ガラリの羽根材は社内の風切音試験を行い、風切音を確認をしています。

振動音(ビビり音)について

外気による振動や室内側の空気設備機器等の振動がダクトを伝わり、ガラリ羽根から振動音(ビビリ音)が発生し騒音の原因となる場合があります。又、躯体や鉄骨等の振動がガラリに伝播し、ガラリから振動音(ビビリ音)が発生することもあります。
弊社ガラリでは、羽根の内部に振れ止めを設け振動音(ビビリ音)を防止します。尚、ガラリ羽根材の種類により、振れ止めのピッチが変わりますので、ご連絡下さい。

屋根用防水ガラリの採光性について

屋根からの雨水の浸入を防ぐため、日の光は直接入りませんが、室内に差し込む光の反射及び拡散により採光性を高めます。
室内に差し込む光が少ない場合でも、ガラリや室内の色を明色にすることにより、光の反射を促し、明るさを確保し易くなります。
屋根用ガラリの照度は晴天時90ルクス程度になり、事務所の廊下や倉庫等の明るさと同程度の明るさになります。

防虫網・防鳥網の設置

ガラリの内部に防虫網・防鳥網を取付し、虫や小鳥、枯れ葉やゴミの浸入を防ぎます。

フィルターの設置

ガラリの内部にフィルターを取付し、防塵や耐塩性対策への対応が可能です。

防火設備の対応について

ガラリの内部に温度ヒューズ式のダンパーを取付し、防火設備への対応が可能です。
ケーシングや羽根材は1.6mmの鋼板での製作になり、温度ヒューズの溶融温度は70℃程度になります。

お手入れ方法について

弊社ガラリはアルミ製で腐食性に優れていますが、長年にわたって放置すると表面に付着した塵や埃・塩分などによって腐食することがあります。ガラリの表面に埃等が付いて汚れたときは、ワイヤーブラシやスチールウール等は使用せず、やわらかい布に水をしみ込ませ、アルミ表面をやさしく拭いてください。